1: 以下、2chにかわりまして俺がお送りします。 2014/09/26(金) 00:10:25
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二〇三九年十二月三十日。午前9時42分。
旧帝国大学工学部棟2F。
工学部長。


―機動隊員との正面衝突が始まった。

工学部棟に100名程度残し、残りは全て工学部棟正面に向かわせたんだ。
約200名。まあ大丈夫だろ。

とある工学部生「部長!始まりました。現在交戦中です」

工学部長「ああ、馬鹿な連中だ」

工学部長「いいか?1F玄関のバリケードは完ぺきだ。完全に閉じたら簡単には上がって来れない」

工学部長「予定通り10分後に外に出てる奴を回収したら、すぐに完全封鎖しろ」

工学部長「わかってるな?入り口正面の2Fに上がる階段のバリケードだけは若干手薄にしてある」

工学部長「アイツ等思ったより馬鹿だから、バリケードをそこから撤去するはずだ。もしかしたら殆どが2Fに上がって来るかも知れんw」

工学部長「そこを叩け。指揮官らしい奴一人だけ意識を保ったまま捉えろ。いいな?」

とある工学部生「わかりました」

ツナギのファスナーをグイっと引き揚げ、気を引き締める。

工学部長「んじゃ俺はB棟に向かうから」

とある工学部生「大丈夫です」

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1: 以下、2chにかわりまして俺がお送りします。 2014/09/26(金) 00:10:25
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二〇三九年十二月三十日。午前9時42分。
旧帝国大学工学部棟2F。
工学部長。


―機動隊員との正面衝突が始まった。

工学部棟に100名程度残し、残りは全て工学部棟正面に向かわせたんだ。
約200名。まあ大丈夫だろ。

とある工学部生「部長!始まりました。現在交戦中です」

工学部長「ああ、馬鹿な連中だ」

工学部長「いいか?1F玄関のバリケードは完ぺきだ。完全に閉じたら簡単には上がって来れない」

工学部長「予定通り10分後に外に出てる奴を回収したら、すぐに完全封鎖しろ」

工学部長「わかってるな?入り口正面の2Fに上がる階段のバリケードだけは若干手薄にしてある」

工学部長「アイツ等思ったより馬鹿だから、バリケードをそこから撤去するはずだ。もしかしたら殆どが2Fに上がって来るかも知れんw」

工学部長「そこを叩け。指揮官らしい奴一人だけ意識を保ったまま捉えろ。いいな?」

とある工学部生「わかりました」

ツナギのファスナーをグイっと引き揚げ、気を引き締める。

工学部長「んじゃ俺はB棟に向かうから」

とある工学部生「大丈夫です」

―B棟とは工学部棟B棟の事だ。
工学部はA棟、B棟と別れていて、主にA棟には教室や研究室があり、B棟には開発室がある。
B棟1Fは体育館程の広さがあり、そこで学生たちは場所をとる研究・開発を行っている。
また、A棟とB棟は2Fで繋がっており、普段学生はそこから棟を行き来する。


工学部長「…副学部長は?」

とある工学部生「はい。問題なくB棟に到着したようです」

工学部長「おっとw 急がないと。またアイツにどやされるからなw」





♦-----------------------------------
二〇三九年十二月三十日。午前9時42分。
旧帝国大学工学部棟前。



グググ…

俺「押せ!!!!押し返せ!!!」

大学生の群れと機動隊員の群れが衝突している。
お互いに最前線の奴がシールドを構えている。もはやこれは力比べだ。

とある機動隊員「俺さん!!ヤバいっす!!こいつ等――あっ!」

話の途中で隣に居た奴が地面に顔からドッと倒れこむ。
大学生達はシールドとシールドの間から電流の流れる棒――スタンロッドってヤツか…?
兎に角、それを差し込み俺達を攻撃してくる。

――非常にヤバイ。
初めは力で圧倒し、玄関入り口付近まで押し込むことが出来たが、
そのスタンロッドで仲間たちが次々と倒れ行き――じりじりと押し戻されている。


俺「ひるむな!!隙間を失くせ!!!!!」

とある機動隊員「ナメンなよガキ共がああああ」

機動隊員一同「おおおおおおおおおおおおおおおお」

大丈夫。隊の士気は落ちては無い。

俺「お前ら!!とりあえず棟内に入る事だけを考えろ!!!5メートルだ!!」

チラっと見えた限り、中にバリケードが施されてはいるが、数十名なら入れるスペースはある。
玄関って入ってしまえばこっちのものだ。―入り口は狭いんだ。シールドで入り口を塞いでしまえばいい。

俺「チェーンソー持ってる奴を優先して中に入れろ!!!!」

とある機動隊員「は・・いい!!」

とある工学部生「ギャ!!!」

最前列に居た大学生が体制を崩し倒れこむ――チャンス。

俺「今だ!!こじ開けろ!!」

機動隊員一同「おおおおおおおおおおおおおおおお」


――一度体制が崩れれば元に戻すのは容易ではない。ましてこちらは鍛えに鍛えぬいた機動隊員。
次々と倒れていく学生達にわき目もふれず、工学部棟の入口へと突き進む。

俺「入れえええ!!!!皆入れ!!!!!!!!」

機動隊員一同「おおおおおおおおおおおおおおおお」

雪崩れ込む様に数十名機動隊員が工学部棟に入っていく。
よし…とりあえず棟内に入れた。

――急いで方向転換する。

俺「入り口を塞げ!!!!!!!!」

最後に入って来た機動隊員6名程が手に持っていたシールドを上3枚、下3枚と入り口に立てる。
ドカン、ドカンと入り口を塞いでいるシールドを叩く音が聞こえてくる。それを必死に抑え込む隊員たち。

――大丈夫そうだ。

しかしなんて玄関だ…
机に椅子、木材…あらゆるものを積み上げ、で通路という通路を塞いでいる。
とりあえずこれをなんとかしなければ―

俺「バリケードを解除しろ!!!!」

俺「!」

俺「階段のバリケードが薄い!」

俺「チェーンソー!!!!!階段だ。俺達はまず2Fに行く!!」

とある機動隊員「はい!」

入り口を塞いでいる隊員を除いて、全ての隊員たちが通路を塞いでいるバリケードを除きにかかる。
そしてチェーンソーを持った部下が階段へと向かい、けたたましい音が響かせながら、階段を塞ぐ木材を真っ二つにしていく。

イケる!!!!!
二階へ到達するのは時間の問題だ。
早く増援が来るといいが。




♦-----------------------------------
二〇三九年十二月三十日。午前10時00分。
旧帝国大学工学部棟B棟。
工学部長。


工学部副部長「!」

工学部副部長「遅い!!」

工学部長「悪い悪い」

工学部長「?」

工学部長「あれ?ユンボは?」

工学部副部長「薬学部棟前に置いてきた。必要になるかもしれないから」

工学部長「どういう事?」

工学副部長「通信聞いてなかったの!?東門の社会学部棟が押され気味なんだって。」

工学副部長「もしかしたら中央広場まで押し込んでくるかもしれないから、その時必要だと思って。」

工学部長「ホント、社会学部棟は口だけだなww」

工学部副部長「そういう事言わない」

工学部長「ヘイヘイ」

工学部副部長「…で?準備出来たの?」

工学部長「おいおい誰に向かってそんな事聞いてんだよww」

工学部長「おばあちゃんはどうかな…と」

工学部長がズボンの右ポケットから小さなキューブを取り出す。
ブウウウウンという音が鳴り、空間にバーチャル映像が投影され始めた。
二次元の女の子だ。

?「こっちも準備万端ですよ」

その少女が話し出す。

?「始動しますか?」

工学部長「ああ、あと5分で乗り込む」

?「わかりました。では後ほど~」

?「!」

?「あ、副学部長!久しぶり」

工学副学部長「どうも」

工学部長「っと、おしゃべりはここまでだ。そろそろ本棟2Fに機動隊が来るぞ」




♦-----------------------------------
二〇三九年十二月三十日。午前10時00分。
旧帝国大学工学部棟A棟。


俺「よし!2Fにあがるぞ!!!」

俺「入り口を塞いでる者を除いて、全員俺についてこい!!」

機動隊員一同「オオ!!」

チェーンソーで切り刻んだ木材の破片を蹴り飛ばしながら少しずつ2Fに上がっていく。
俺含め約20名。正直心もとない…が仕方ない。
奇襲に最大限の注意を払いながら一段一段慎重に上がっていく。

機動隊員「俺さんっ…あれ!」

俺「!」

かいだんを上がり切った先に私服の若者が見えた――学生だ。
今どきのチャラチャラした服、それににあわない白いヘルメットを着用している。
白いヘルメットには『工』の一文字。

とある学生「やっべ…」

俺達が2Fへ上がって来ている事を確認した学生は、全速力でその場を離れる。
恐らく仲間の元へ危機を伝えに行ったんだろう。
させるものか。

俺「逃がすな!!!!」

俺「全員取り押さえろ!!!」

その言葉と同時に、機動隊員が我先にと学生を追いかける。

機動隊員「待てやコラァ!!!!!!!」

機動隊員「もう逃げられねえぞ!!!ふざけた真似しやがって!!!」

仲間たちは怒りをぶちまけながら駆ける。
無理もない。
―何だってんだこいつ等は。何人やられたと思ってんだっ。

俺「絶対に逃がす――」


機動隊員「ヅァ!?」

機動隊員「うお!?」


――突然、前を走っていた機動隊員5人が廊下に倒れこむ。

俺「な!?どうした」

倒れこんだ機動隊員「いてててて…って!?」

倒れこんだ機動隊員「なっんだ・こりゃッ」

俺「これはッ・・・」

倒れこんだ機動隊員は何か粘着質なもののせいで身動きが取れない。

逃げていた大学生「お前らホント馬鹿なのな」

倒れこんだ機動隊員「な・・・なんだと!?」

逃げていた大学生「絶対にとれないよそれ」

逃げていた大学生「それは旧帝国大学工学部が独自に開発した代物だからな」

逃げていた大学生「名付けて!"機動隊ホイホイ"だ」

俺「テメエ…なめてんのかっ」

逃げていた大学生「でもまぁ…生け捕りにするのは1人で良いって話だったのに。五人もw」

俺「遊びじゃねえんだぞ!!!!!!!」

ニヤニヤ笑う大学生を恫喝したその時、

?「間に合った!!!!!!!」

逃げていた大学生のさらに奥から声が聞こえてくる。
――学生だ。それも3人。
3人がかりで大きな『何か』を持ち上げながらこちらへ近づいてくる。

俺「!」

俺「あの女!!!!あの担いでるやつ!!!!」

俺「さっき外で変なモン撃ってきてた奴だ!!!!」


逃げていた大学生「副部長!!」

副部長「離れて!!!」


俺「マズイ!!!逃げろ!!!!!!!」

倒れこんだ機動隊員「え!?ちょ!?!?俺さん!?!?」


―倒れこんだ機動隊員以外は全員方向転換、上がって来た階段へと駆け戻る。
―仲間を見捨てて。


ギュオンギュオンギュオン


機動隊員「ギャ!」

機動隊員「ぐはぁ!」



出遅れた機動隊員が背中からモロに電気の弾を喰らい意識を失う。
一人…また一人とやられていく。

やっとの思いで階段に辿りついた時には、俺含め機動隊員達は数名しか居なかった。

俺「ここはヤバイ!!!!!!」

とっさに脳裏に浮かんだ言葉を発しながら階段を駆け下りる。
1Fには呑気に入り口を塞いでいる機動隊員の姿が見える。

俺「お前ら!!急げ!!!ここを出るんだ!!」

入り口をシールドで塞いでいる機動隊員「ど、どうした!?」
入り口をシールドで塞いでいる機動隊員「大丈夫すか!?」

俺「おい!シールドをはずせ!!出ろ!!早くここから出るんだ!!」

入り口をシールドで塞いでいる機動隊員「ええっ、大丈夫すか!?」

入り口をシールドで塞いでいる機動隊員「出たらやられちゃいますよ俺さん!」


俺「どうでもいい!!!!早く出るんだ!!!!!!!」

俺の焦りが伝わったのか、入り口を塞いでいた機動隊員達はシールドを降ろした。
外の光が差し込んでくる。外に居た工学部生は居なくなっていた。


俺「走れ!!!!」

機動隊員一同「はい!!!!!!」

機動隊員と共に俺は入って来た門へ向かって走り出した。
―一旦体制を立て直さなければ駄目だ。こいつ等ヤバすぎる。

とある機動隊員「俺さん!!あれ!」

俺「お・・・・」

俺「おおおおおおおおお」

俺「増援だ!!!????」

門から大量の機動隊員が入って来はじめた。
十…二十とその数は増えていく。

俺「助かった…」

とある機動隊員「俺さん、どうしますか?」

俺「増援がくるなら問題ない!!」

俺「工学部棟へ戻り、置いてきた仲間を助けに戻るぞ!!!」

新たにやって来た機動隊員「現在の状況は?」

俺「工学部棟を攻める。一緒に着てく――」

ドガシャアアアン



俺「っファ!?」

ある機動隊員「うわああっ!!!!!!!」

俺「なんだ!?」

俺「!」

俺「なっ・・・なんだありゃア!?」

俺のすぐ横、工学部棟の横の建物の壁がまるで爆撃を受けたようにはじけ飛んだ。
―と同時に何かが出てくる。

あれは――ロボット!?

ガシャンという音がし、ロボットが立ち上がる。
3、いや5メートルはあるかという巨体―

新たにやって来た機動隊員含め、200名ほどの隊員達は言葉も出さず、ただそれを見つめている。

ある機動隊員「おいおい…こいつ等―ガンダムまで作ってんのかア!?」

とある機動隊員が呆れたような口調で独り言放った瞬間、
ロボットがその隊員目掛けて走り出す。

とある機動隊員「う、うわ!」

ロボットは右手で機動隊員を掴みとる。
――人間を軽くつかみ上げる計り知れないパワー!!!!!


ある機動隊員「これ現実か?!!!」

仲間の狼狽する声が聞こえてきた。

俺「…おいおいw」

俺も無意識に笑ってしまう。
いくらなんでもありえない。夢か?これ。
日本のロボット技術って今こんなに発達してるんか!?!?
二足歩行が出来る変なロボットくらいのしか作れないんじゃなかったのか!?

俺含め機動隊員一同は未だ、一歩も動けない。
このロボットの出現に圧倒されている。このロボットが次にとる行動が予測できない。


ロボットに乗る大学生「可哀想に。工学部棟に当たっちまったお前らは本当に運が悪い」

ロボットに乗る大学生「悪いが工学部棟は絶対に堕ちない」


――ガチャンガチャンという機械特有の音が聞こえてくる。

俺「・・・・おいおい、あの胸の部分に学生が乗ってんぞオイ…」

ションベンちびっちまいそうだ。
日本の科学がここまで進歩していたなんて驚きだ。

ロボットに乗る大学生「俺は旧帝国大学工学部部長。ここを獲りたいなら俺を倒してからしな」

ギュイーーーーンとロボットの右手と左手を高速回転させながらそう言う。

ロボットに掴まれた機動隊員「た、助けてくれれれれれれえれえー!!!!」

俺「・・・・・っ!!!」

とある機動隊員「俺さん!!!どうしたらいいんですか!?」

とある機動隊員「俺さん!!!ねえ!!!!!」

俺「どうって・・・・どうしろと」


ロボットが右手で掴んだ機動隊員を投げ飛ばす。
隊員は俺達の遥か後ろ…
に吹っ飛んだ。

俺「ひっ・・・・」

俺「こんなのに勝てるわけねえ…」

さすがの俺も戦意喪失w
今どうするべきかを考える事をせず、何故俺は工学部担当になっちまったんだという恨みつらみを考える始末ww



ウウウウウウウーーーーーーーー


俺「な、なんだ!?」

サイレンの音が響き始めた。これはなんというか…台風の時ダムの水を放流する時に流れる音のようだ。
それか、高校野球甲子園でゲーム開始時に流れる音だ。

大学中のスピーカーというスピーカーからそんな爆音が鳴り響く。



ウウーーーーーーーー


俺「もう!!!なんだってんだよ」

俺「てか俺は、ここに来て何回 "なんだこれ" って言わないといけないだよ糞が!!」

俺「いい加減にしろ!!!!」

とある機動隊員「俺さん落ち着いて!!!」

とある機動隊員「ただのサイレンっすよ!!!」


徐々にサイレンの音が弱まっていき――ピタリと止まる。
サイレンの音に行動を奪われていたせいか、辺りには静寂が訪れる。


―ブツッ


放送のから聞こえる女の声『…定時放送、定時放送。こちらは時計台防衛司令部

スピーカーから女の子声が聞こえだした。
遠くの方からこだまになって聞こえてくる。大学中に流れているのだろう。

辺りの機動隊員達も、動きを止めてスピーカーに集中する。


放送のから聞こえる女の声『…時計台放送を再開致します』

放送のから聞こえる女の声『…只今より、10時、12時、14時と各時、現在の戦況を放送致します。』


放送のから聞こえる女の声『先程、機動隊が正門、東門、西門と三方向同時突入を開始いたしました。正門及び

東門の機動隊の被害は甚大。学友諸君は催涙弾に最大限の注意を払い、更なる迎撃を行ってください』

放送のから聞こえる女の声午前9時30分。社会学部棟への一斉放水が始まった。機動隊の数は2,300人。

放水により北側の窓が壊され、約300 人の隊員が侵入。1階から2階へと…』




俺「おいおい、解説が始まったぞ…」




放送のから聞こえる女の声『…それでは本大学の代表、旧帝国大学革命部長のメッセージをどぞ』



俺「革命…部長?リーダーか!?」



放送の声『…』





放送の声『・・・連帯を求めて孤立を恐れず…』


放送の声『力及ばずして倒れる事は辞さないが、力尽くさず挫ける事を拒否する』





俺「!」

俺「こ、これは!!!!」

俺「ま・・・さか」

とある機動隊員「え・・・何ですか、俺さん!?」



放送の声『学生の諸君、今日という日が来た。意思を継ぐ日が!』

放送の声『我々の闘いは歴史的、人民的闘いであり、未来の日本を守る闘いだ』

放送の声『若者が虐げられ、何も考えない中年高齢者に搾取される社会システムに終止符を打つのだ』

放送の声「学友諸君の望みが達するその瞬間まで、我々は何事にも屈する事はない」

放送の声「―以上。」

何の余韻も残さず、ブツッっと放送が切れる音がした。
視界に入る大学生達は歓喜の様な雄叫びをあげている。

俺「こいつ等…!!!」

俺「一緒にすんなよ畜生が」

とある機動隊員「え?・・・・何言ってたんですかアイツ」

俺「馬鹿な事言ってたんだよ!!!!」

とある機動隊員「ちょっ…」


俺「――安田講堂事件だ」


ロボットに乗る工学部長「正解!」


ロボットに乗る工学部長「お前ちょっとやるじゃん」



俺「黙れよ」

とある機動隊員「や…やすだこうどう…事件?」

俺「知らねえか。まぁ無理もない。今から70年前にあった事件だからな」

とある機動隊員「…?」


俺「1960年代。学生運動が盛んだった事は知ってるよな?」

とある機動隊員「えっ…」

俺「盛んだったんだよ」

とある機動隊員「はい…」

俺「んでな、ある時、学生グループ"全学共闘会議"の連中が、今は亡き東京大学の安田講堂って所に立て籠もったんだ。それが安田講堂事件…」

俺「これはその模倣さ。」

俺「東京大学でバリケードストライキが発生し、機動隊員数万人が学内に突撃した…一連の事件の総称だ」

とある機動隊員「えっ…それって…今と…同じ!?」

俺「それな。こいつ等はただ面白半分に学生闘争の真似事をしてるだけなんだよ」

とある機動隊員「―その事件は結局どうなったんですか?」

俺「国が負けるわけねえだろ。学生が全員逮捕されて終わったよ。確か36時間だったか―40時間だったか」

俺「当初警察は5時間程で片付く算段だったらしいが」

俺「学生も激しく抵抗してな。火炎瓶やら煉瓦投げたり、何でもありだったらしい」

とある機動隊員「えっ…」

俺「まぁ警察も意地があるしな。結局、催涙弾10万発を撃ち込んで勝利したわけだが」

俺「仲間がやられても最後まで抵抗を続けた学生たちが、遂に投降する際」

俺「東京大学中に放送が流れたんだ。それが今のってわけだ」

とある機動隊員「今…の?」

俺「当時も女の子が、な?最後の最後で放送した内容だ」

俺「"
我々の闘いは勝利だった。全国の学生、市民、労働者の皆さん、我々の闘いは決して終わったのではなく、我々に代わって闘う同志の諸君が、再び解放講堂から時計台放送を真に再開する日まで、一時この放送を中止します"


俺「とな。それで全学生が投降して決着ってわけだ」


とある機動隊員「!」


俺「今の放送の…"意思を受け継ぐ時が来た" "この放送を再開する"ってのは当時の放送に対する"返答"と見て相違ないだろうな。警察の上層部もそう解釈するだろ」

とある機動隊員「70年ごしの…っ放送再開ってわけですか…」


俺「最初に言ってた言葉…」

俺「"連帯を求めて孤立を恐れず、力尽くして倒れる事を辞さないが、力及ばずして挫ける事を拒否する"

俺「これは安田講堂の壁に当時の学生が記した言葉だ」

俺「こいつ等は完全に安田講堂とこの事件を同一視している。酔ってんだ」

俺「こんなのと一緒にされるのは、当時の学生には失礼な話だがな」


ロボットに乗る工学部長「あーあー!もうつまらん話はそのくらいにしてよ」

ロボットに乗る工学部長「さっさと決着付けようぜ」

俺「…遊びじゃねえんだぞボケ」




――続く。












この長ったらしいSSを読んだ読者の感想--------------


2: 以下、2chにかわりまして俺がお送りします。 2014/09/26(金) 00:10:25
まだ続くのかよwwww
もういいわこれwwwwwwwww


3: 以下、2chにかわりまして俺がお送りします。 2014/09/26(金) 00:10:25
長い文章を書くには文章力が必須なんだよ?



4: 以下、2chにかわりまして俺がお送りします。 2014/09/26(金) 00:10:25
ネタはおもしろいよ。
安田講堂事件をモデルにして、大学生側が未知なる科学力を持ってたらどっちが勝つかって事でしょ?



5: 以下、2chにかわりまして俺がお送りします。 2014/09/26(金) 00:10:25
これか こういう実際にあったものを持ってくるのはおもしろい
時計台放送の再開とか、この名言とかね、

そこだけだけど

44
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27

4: 以下、2chにかわりまして俺がお送りします。 2014/09/26(金) 00:10:25
これに出てくる工学部長と副学部長ってこれでしょ?

俺「と…とんでもないものを発明してしまった」
http://orenonew4vip.blog.jp/archives/16103891.html

違う話のSSの主人公を違うSSの登場人物にぶっこむなよwwwwwwwwwwww



6: 以下、2chにかわりまして俺がお送りします。 2014/09/26(金) 00:10:25
やべえ この話考えた奴超絶天才やん毛wwwwwww